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2010年8月12日 (木)

認知症を育む

今日、うちのベテラン看護士さんと話をしたときに、興味深い話になりました。

今の高齢者は認知症を知らないのでは?という話。
昔は、「認知症」という病気を、「ボケ」とか「痴呆症」とか呼んでいた。
自分が認知症では?と疑問を持たずに症状が進行していく状況にある。また、認知症に対する対応も出来ない。本気で怒ったりしてしまいます。

〜介護業界では常識〜

例:家族が認知症になり「誰かが私のお金を盗った。」という言葉に対しどう答えるか?考えてみてください。

①一緒に探しましょう。
②最初から無かったのではないですか?
③そんなこと言わないでください!
④家族に泥棒はいませんよ。

認知症に対する基本的な対応としては、「怒らない」「叱らない」「否定しない」などがあります。
このなかではベストアンサーは一番目の答え。

自分が思い込んでいることを否定されると、納得がいかないばかりか、怒りが湧いてきます。
嘘は猜疑心に繋がるし、強い否定は嘘をついて隠してしまう様になります。
そして、被害妄想や、「嫁が金を盗んだ」などと一日に100回も言う様になってしまいます。
しかもこの場合、本人は本気でそう思っています。
さらに認知症が進行して身体のコントロールが効かなくなっても最後まで感情は残ります。
最後まで残る感情が「怒り」「恐怖」「疑心」「被害妄想」などだとしたら、嫌ですよね。
それよりは「楽しい」「嬉しい」「感謝」「信頼」とかのほうが断然いい。

子供を育てる様に、「認知症が進行していく高齢者を育んでいく」という考えを学んだ。
「ありがとう」と一日100回言っても、怒る人はいないでしょう。
自分が認知症だったら、そんな穏やかにニコニコ笑っている愛される認知症になりたい。
そのためには介護者が周りで掛ける言葉は「ありがとう」「助かります」「ごめんなさいね」を多くするべきだと思う。

トイレに行こうとして玄関から出て行こうとする利用者さんに「そっちじゃないですよ〜!」「あ〜○○さん、出ちゃだめですよ〜。」なんて大声で叫んでいる施設よりは、「○○さん、戸締まり見てくれたの?ありがとう。トイレに行きませんか?こっちですよ。」「いつもすいませんね」なんて言ってあげたいですね。

Hima

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コメント

本当に勉強になりますし、考えさせられますね。。。

人間関係に悩む人が多い世の中なので、みんながそんな気持ちで他人に接することができたら、自殺者がいなくなるどころか、世界中が幸せで満ちる気さえします。

平和にお金など必要なく、簡単なことなのに・・とは思います。


普段忘れてしまっている、大切なものに気付かされました。ありがとうございます。

投稿: シンタク | 2010年8月13日 (金) 12時31分

すばらしいですね。sign03
とても勉強になりますhappy01
うちには子供がいますが、子供に対しても否定的な対応にならないようにしたいと思っていますsun
が、自分に時間や余裕がないとなかなかそうできないことも多くて後から自己嫌悪に・・・
一平ちゃんの日記を読んでまた頑張ろうと思いました(o^-^o)
ありがとうございます!

投稿: acoaco | 2010年8月12日 (木) 21時43分

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